Saturday, December 09, 2006

最初の1週間

早いもので、もう5日経ってしまった。
最初は、言いようもない不安があって、耐えられるか心配だったが、高嶺からの刺激を楽しんでいる。
父が言っていたことは正しかった。アメリカの獣医学教育システムは日本のと比べるとすばらしい。

日本の何が問題かというと、臨床教育が低いということだ。先生たちがそのような教育を受けていないのだから、教育システムも良くなるわけもないが、生徒が実際に大学病院で学ぶケースは、外科や内科の研究室に入っていない限り少ない。外科や内科の研究室に入ったとしても、実際に症例を担当し、飼い主とのコミュニケーションを学ぶのは、実際に就職してからのものとなり、やりかたも就職先で変わってくる。
就職先で訓練を受け、自分で勉強した人が、「~の名人」となり、有名となるが、それは学校教育が生み出したものではない。
なので、学生の時に、自分が学んだことが、実際どういう利益となるのかわかりにくい。多くの学生が臨床にいくことはわかっているのだが、そこまで情熱を感じられないといっているのを聞くのも無理はないとおもう。その職業が実際どういうものかビジョンがつかめていないのだ。

ドイツも5年生の獣医学で、アンダーグラジュエイトのシステムがなく、臨床経験も大学生の時は日本と同様少ないという。
しかしそのような獣医学教育を卒業した生徒は、アメリカの教育システムの中、多くの症例を見て、担当先生から信頼を得る獣医学生である。私が見ていても、彼女は何でも知っているようにみえる。病気の生理、診断方法、治療薬・プランまで、ほとんどの症例で彼女はできている。

私もここで、教育を受けたい。
教えることもできる獣医師なりたいとおもった。
私はまじめだし、勉強もおそらく不得意ではない。言語の問題をさらに向上させればこの国で長く教育を受けることができるかもしれない。

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