Thursday, February 02, 2006

Section 9

これまたWill君の影響で自衛隊について本を読み始めた。

まだ本を読み始めたばかりで、私自身の意見は固まってはいないが、自衛隊について少しだけ解ったのでここに書いてみる。

そもそも軍隊とは自衛(自国を守る)と言う目的で作られている為、アメリカが持つ軍隊も、北朝鮮が持つ軍隊も、自国の防衛を目的とした自衛隊と言える。すなわちその逆もしかりで、日本の自衛隊も結局は軍隊と言えるはずである。
また、大日本帝国時代の軍隊を基盤として作られた自衛隊であるため、その構造は軍隊のそれと非常に良く似ている。

それなのになぜ日本では自衛隊を軍隊と呼ばないのか?

1つの説として、自衛隊が出来たときの時代背景にあった。自衛隊の設立ははそもそもアメリカが日本に要求したものだった。北朝鮮が韓国を攻め、韓国への軍隊支援のために日本にいた多くのアメリカ軍が韓国へ動員された。そのため、日本を守るアメリカ軍人の不足を補う為、アメリカはその対策を日本の新規軍事設立に求めた。これはポツダム宣言かポーツマツ条約(本が今手元にないため、あいまい)に記載があったため、日本は逆らえなかったと言う。
そしてその名前を付ける際、敗戦後にのこる軍隊への国民の感情を考慮し、軍隊と言う表現を極力避け、平和(日本は戦争を起こさない)を大々的にアピールしたかったのだそうだ。

しかしながら、自衛隊設立当初から、日本政府は「日本には陸海空自衛隊というものがあり、自国を守る為には戦闘機はあるが、それは軍隊ではない」と言うような苦しい説明に悩まされていた。

そして今、テロリズムが現実問題となった今、ずぅっとタブー視されていた「自衛隊を軍隊と呼ぶのか?日本は軍隊を持つ国になるのか?」という問題が解決されるべき問題として上がってきたのである。
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私は昔からなんでお父さんって歴史に興味があるのかと不思議でならなかったが、今はその気持ちがなんとなく解った気がした。

全ての国がそうだと思うが、歴史から学ぶ事は多い。
特に日本は昔の国外に対して閉鎖的な歴史から、戦争というものを足がかりとして、国外に対して開放的に変化していった。その中で、歴史ある国が180度ガラっと変わったとは考えにくく、そのなかで、他国では考えられないような矛盾や対立があったはずである。

私は「ユダヤ人と日本人」という本にあるように、水と安全はタダという考えが頭の中に少なからずある、現代の日本人の典型的な一人だと思う。わたしは神経質なまでに軍隊という考えを消そうとして来た、日本政府のやり方にうまく答えていたのかもしれない。
それでも私は武力を使った戦争は絶対に反対なので、日本が参加した戦争、そのときの日本のやり方などを良く知り、日本がこれからどの様にして軍事(自衛隊)をとらえていくのか、アメリカが起こしている戦争にかかわっていくのかを予測して、心の準備をしておきたいと思う。

日本はとかく「何とかなるよぉ」という動きが国自体(国民?)にあると思う。靖国問題、ひいては隣国(韓国・中国)との関係、今回の自衛隊の問題(憲法第9条)においても、今までずっと問題になりつつも解決されてきた事が無かった。私は政治家になるつもりは毛頭ないが、だからといってこれらの問題について知らなくて良いなんてことはなくて、私個人として、国外の人に質問されたとき答えられる日本人でありたいと思った。

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